皆様、こんにちは!植村です!
突然ですがみなさん、昨日(1月17日)が何の日かご存じですか?
27年前のこの日は、阪神・淡路大震災が発生した日です。私たちが忘れてはいけない日です。第二次世界大戦後の日本は、阪神・淡路大震災の日まで大きな地震み見舞われることなく過ごしていました。
その前の大きな地震といえば、大正12年に起こった関東大震災です。関東大震災では、多くの方が地震後の火災で亡くなくなったため、「地震がきたら火を消せ」という教訓が残っていました。
しかし、阪神・淡路大震災では、6,434人の方が亡くなり9割の方が、火災ではなく家屋の倒壊や家具などの転倒による圧迫死でした。戦前の木造住宅が比較的多く残存していた地域の方が犠牲になりました。
そして、幼かった私の記憶にも鮮明に残っている高速道路が横倒しになって、道路も激しく破損していたあの映像。目の前に家族がいるのに、建物の下敷きになって出してあげられないと言っている方もいらっしゃって、本当に心がいたみました。
阪神・淡路大震災の経験から「家具類の転倒・落下・移動防止が、人命被害拡大を防ぐ点において最重要である」という新たな教訓が生まれました。地震が起きたら速やかにテーブルの下に頭を丸めて入り、揺れがおさまるのを待つという教訓は現在まで引き継がれている教えです。
みなさんのお家、会社には自分の身の安全を守れるスペースはありますか?
もし、まだであれば阪神・淡路大震災の教訓を無駄にしないため、「今すぐ」行ってください。そして、優先順位を間違わないでください。
最近では、自分の身の安全よりも地震が発生したらすぐに玄関のドアや窓を開けに行ってしまう人が増えているそうです。しかし、その道中で家具などの下敷きになってしまう可能性があります。今の建物は耐震強度もありますし、自分の身の安全を確保するための行動で命を落としてしまっては、本末転倒です。
また、50代以上の方に特に多いそうなのですが、火元の確認を最優先してしまう方が多いそうです。これはまさに、関東大震災の時の教訓で、「地震がきたら火を消せ」が第一優先になっているそうです。しかし、地震大国といわれる日本、現代では、震度5度以上の揺れを感知すると都市ガスは止まりますし、ストーブなどの電化製品も自動で切れる仕組みになっています。思い出してみてください。ちょっとストーブに足がぶつかってしまったとき、ピピピという音とともに、ストーブが電源が切れた経験ありませんか?
普段の生活で煩わしいと感じることの中に、実は私たちの命を守ってくれる対策がされているのです。
ですから、一番優先して欲しいことは、身の安全を守れるスペースの確保、そして、地震が発生したらそのスペースに頭を守って入り、揺れがおさまることを待ってください。
そして、今日はもう一つ、阪神・淡路大震災の経験から知って欲しい事があります。
この記事を読んでいる方の中に、阪神・淡路大震災の時も火災のイメージがあるから、やはり火元を消すことが優先だと思った方もいらっしゃるかと思います。しかし、阪神・淡路大震災の時の火災の6割以上が「通電火災」という火災でした。
通電火災とは、震発生時に広域が停電になります。そして、揺れがおさまり、家のブレーカーを落とさずに避難し、電力が復旧した時に揺れで家具や布団と接していた家電品に「通電」し、それが火元となり火災へなることいいます。
現在は、一度電源が落ちた電化製品は再度電源ボタンを押さないと起動しないものが殆どですが、倒れた家屋によって電源ボタンが押されてしまったり、昔ながらの家電を使っていて電力回復と同時に電源が入ってしまう危険性もあると思います。
自宅にいるときに震災が発生した場合は、避難の際は自分の手の届く範囲でブレーカーを落とせる場合は必ずブレーカーを切ってから避難することを忘れないでください。しかし、一番は「命」なので、状態を見てブレーカーまでたどり着くことに少しでも危険を感じた場合は、ただちに避難してください。
私たちは、過去の地震の教訓を忘れずに、もしもの時にしっかり行動できるようにしましょうね!
本日は終始真面目なお話でしたが、本当に大切なことなのでしっかり書かせていただきました。
みなさま本日もご安全に!
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